税務会計と企業会計の違い

[税務会計]
税法、特に法人税法の規定に従って、租税負担の配分基準となる課税標準の算定を目的とした会計のこと。税務会計は利害調整のために機能しており、課税の公平さを規すための役割を現実的に担っています。しかし、税務会計は『納税』を中心に設計された会計基準なので役人にわかりやすく作られており、納税者には少しわかりにくくなっています。

[企業会計]
企業会計は、企業の利害関係者(株主や債権者)に対して企業の財政状態及び経営成績を正確に表現することを目的とした会計のこと。少し難しく言いましたが、要は正しい財務諸表の作り方を追求しているのが企業会計です。

このように税務会計と企業会計では、目的が違っているため企業の利益と課税所得が一致しません。最近ではこの差を解消するために『税効果会計』を採用する会社も増えてきています。

[税効果会計]
税効果会計とは、会計上の『収益-費用』と税務上の『益金-損金』による差異を調整する会計です。

1.会計上の法人税等を発生主義で認識する
2.会計上の損益認識時点と、課税計算上の損益認識時点との間に相違がある場合に、その期間帰属のズレを調整する
3.繰延税金資産・負債の認識を行う

「税効果会計とは、企業会計上の利益又は費用と課税所得計算上の益金又は損金の認識時点の相違等により、企業会計上の資産又は負債の額と課税所得計算上の資産又は負債の額に相違がある場合において、法人税その他利益に関連する金額を課税標準とする税金の額を適切に期間配分するすることを目的とする手続きである。」(企業会計審議会の意見書より)

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