会社の偉いさんといえば、社長、常務、専務、取締役、代表取締役、顧問、監査役……など、たくさんいます。その中で会社の業務とは少しはずれた役割を持つのが「監査役」です。取締役の仕事内容を監査する監査役についてみていきましょう。
経営に直接的に関われない株主のために、取締役の業務内容について監査する役員が監査役です。取締役と同じように、監査役も株主総会で選任されます。取締役が行う経営をチェックすることが監査役の重要な仕事です。
監査には、会計監査と業務監査があります。
「会計監査」は、決算書で会社の業績や財産の状況を正しく表記しているかどうかをチェックする監査です。もうひとつの「業務監査」は、取締役が行う経営活動について、法令違反をがないかどうかをチェックする監査です。多くの上場企業の場合、会計監査人という会計のプロが会計監査を行います。従って、監査役の主な仕事は、会計監査よりも業務監査のほうに比重が置かれます。
監査役は、取締役が違法行為を行った場合は監査報告書にそのことを明記し、株主に報告する義務があります。しかし、監査役は株主総会で選任されますが、取締役会の指名に基づいて選ばれるのが通例ですので、取締役会に対してネガティブな意見や姿勢を持つ人間が監査役に抜擢されることは、まず考えられないでしょう。通例は、退任した取締役が選任されるケースが多く、有名無実化しているのが現状です。
しかし、実際に業務に携わっていない者の監査や、業務内容を把握しない外部による監査には、限界があるとも言われており、監査の有効な実施方法が模索されています。