税務監査と会計監査の違いを見る前に、『監査(かんさ)』がいったい何をすることなのか確認しておきましょう。
あまり日常使う言葉ではありませんが、似たような言葉に『監督(かんとく)』という言葉もあります。その違いとは?
『監査』とは、法令や各種規制、社内規程及びその他の通達などあらかじめ定められた規則や規範に照らし、実際の業務やその成果がそれらに即しているかどうかを、客観的な第三者が検証し、是正すべき点があればそれを指摘する業務のことを意味します。
対して『監督』は、多くの事柄や人々・組織などを見張ったり、指図をすることで取り締ることを意味します。つまり、監査が間違いを指摘するに留まりますが、監督の場合には間違いやミスがあった場合には積極的に指摘し、是正するところまでを含むと区別されます。
[税務監査と会計監査の違い]
税務監査は、法人や企業などが自発的に公認会計士や税理士に依頼して、税務調査さながらのチェック(監査)をしてもらうことによって、自社の税務処理が正しく行われているかどうかを確認することです。
対して会計監査は、会社の財務状態が計算書類の記載内容に適正に表示されているかどうかを確認する監査のことで、公認会計士か監査法人によって行われる監査と、社内の監査役によって会社内部で行われる監査とに分けられます。
基本的には監査法人による外部の監査と会社内部の監査は同じような調査を行いますが、外部の会計監査が社外のステークホルダー(利害関係者)に対してその企業(法人)の財務状況を性格に伝えることにポイントが置かれ、社内の監査は不正な会計処理が行われていないかどうかの調査にポイントが置かれます。